インビザラインの装着時間が足りない時の治療効果への影響と対策

インビザラインは透明なマウスピースを使用して歯を動かす矯正システムで、見た目の問題が少なく、かつ口腔内の清掃もしやすいのが特徴です。
しかし、マウスピースの装着が必要な時間は1日に約22時間とされており、装着時間が足りないと歯が思うように動かないおそれがあります。
それでは、装着時間が足りないと治療にどのような影響が生じるのでしょうか。また、装着時間が足りない場合はどうすればよいのでしょうか。
この記事では、インビザラインの装着時間が長い理由や装着時間が短い場合の影響などを解説します。
この記事を読むことで、インビザラインの装着時間を守るための工夫や守れない場合に取りうる選択肢などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな疑問を解決!
- インビザラインの装着時間が長い理由ときちんと装着することが大切な理由
- インビザラインの装着時間が短くなりがちな事例
- インビザラインの装着時間を守るための工夫
- インビザラインの装着時間を守れない場合はどうすればよいのか
目次
インビザラインの装着時間が長いのはなぜ?
インビザラインは従来のワイヤー矯正と比べて、非常に緩徐な力で歯を動かしていきます。ゆえに装着時間が一定時間ないと、歯を正確に動かすことが難しくなります。
インビザラインの装着時間が短いとどうなるのか
インビザラインの装着時間が短いと、歯が計画通りに動かなくなります。結果として、矯正治療期間が長くなり、治療費用も増える可能性があります。
インビザライン矯正では、2週間に1回程度の頻度でマウスピースを交換していくため、歯が計画通りに動かないと新しいマウスピースが装着できなくなります。
装着時間も大切だが、しっかりと装着されていることはもっと大切!
インビザラインにおいて装着時間も大切ですが、しっかりと装着されていることはもっと大切です。いくら装着時間が守られていても、しっかりと装着されていなければ歯は動きません。
インビザラインには、アタッチメントと呼ばれる歯を動きやすくしたり、マウスピースを維持するためのプラスチックの突起が付与されています。このアタッチメントをマウスピースがしっかりと覆えていないと、正確に効率よく歯が動きません。
また、このアタッチメントは脱離することもあるため注意が必要です。脱離していると気づいた場合は、歯科医院にすぐに連絡を入れるようにしましょう。
インビザラインの装着時間が守れない事例
次のような場合は、マウスピースの装着ができず、装着時間を守れないことがあるので注意が必要です。
外食が多い方
外食が多いと食事の時間が長くなる可能性が高くなり、必要な装着時間が確保できなくなる可能性があります。外食が多い方は、事前に自分の平均食事時間を計測すると良いかもしれません。
仕事上の制約がある
調理場で仕事をする方や仕事柄味見をしなければならない等の仕事に従事する方は、頻繁にマウスピースを付け外ししなければならないため、装着時間が足りなくなる可能性があります。
自己管理が難しい方
自己管理が難しいと、一度外したマウスピースが装着されたまま放置されたり、マウスピース自体を紛失する場合があります。
自己管理があまりできていないと認識している方は、インビザラインは向かない可能性が高いです。
インビザラインの装着時間を守るための対策
インビザラインをスムーズに進めていくには、次のようなポイントをおさえておくとよいでしょう。
携帯のアプリで管理する
携帯のアプリの中では、時間管理をするアプリが多くあります。今では1人1台が当たり前のスマートフォンで管理ができれば、装着時間も守れる確率が高くなります。
規則正しい生活をする
朝起きる時間を一定にする、ご飯を食べる時間が決まっている、就寝の時間が一定であるなど、規則正しい生活をすることで、装着時間は一定になる確率は高くなります。
マウスピースを外した際は専用のケースに入れる
マウスピースは食事の際や歯磨きの際は外しますが、必ず専用のケースに入れることをおすすめします。
専用のケースに入れないと、紛失する可能性が高くなります。紛失すると、マウスピースを装着することすらできなくなってしまいます。
現在装着しているマウスピースのひとつ前、あるいはひとつ後のマウスピースを常に持ち歩く
マウスピースはプラスチック製で大変薄いため、紛失や破損しやすい構造となっています。
インビザラインでは治療に際して、何十枚ものマウスピースを作製し、2週間に一度程度で交換していきます。万が一の紛失や破損に備えて、ひとつ前のマウスピース、またはひとつ後のマウスピースを常に持っておくと、破損や紛失が起こった時に装着が可能であれば、装着時間を確保することができます。
ただし、必ず破損や紛失が起こった場合は、早めに歯科医院に相談するようにしましょう。
それでもインビザラインの装着時間を守れない場合は?
これらを実践してもインビザラインの装着時間が守れないのであれば、歯が計画通り動かないので矯正治療自体を諦めるか、他の矯正システムに移行する必要があります。具体的には、ワイヤー矯正などの固定式の矯正装置を使用した歯列矯正にするのが良いです。
ワイヤー矯正
従来のワイヤーを使用した矯正で、自身での矯正装置の取り外しが不可能なため、装置の着脱等関係なく歯が動きます。
しかし、ワイヤーが金属のため、治療中の見た目の問題が生じます。最近では症例によって、白いワイヤーや白い固定装置(ブラケット)を使用することも可能ですが、マウスピース矯正に比べると、治療中の見た目の問題は残ります。
舌側のワイヤー矯正(裏側矯正)
ワイヤーを歯の裏側に固定する矯正装置です。
見た目の問題は解消されますが、適応が限られるのと、治療費が通常のワイヤー矯正に比べて高額になります。
【まとめ】インビザラインの装着時間が足りない時の治療効果への影響と対策
インビザラインをきちんと装着することが大切な理由や、装着時間を守るための対策などを解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
ここがポイント!
- インビザラインはワイヤー矯正と比べて歯を動かす力が弱いため、長時間装着しないと十分な効果が得られない。また、アタッチメントをマウスピースできちんと覆うことも重要
- 外食が多い場合、仕事上の制約がある場合、自己管理が難しい場合などは、インビザラインの装着時間が不十分になることがある
- インビザラインの装着時間を守るための工夫としては、携帯のアプリで管理する、規則正しい生活をする、マウスピースを専用のケースに保管して紛失を防ぐ、ひとつ前やひとつ後のマウスピースを携帯して破損・紛失に備えるなどの方法がある
- インビザラインの装着時間を守れない場合は、ワイヤー矯正、裏側矯正などに移行するとよい
矯正治療は基本的に自由診療となります。費用も高額で、治療も長期間になることが少なくありません。
治療を始める前に遵守事項をしっかりと理解し、取り組みやすく成功しやすい矯正方法を選ぶようにしましょう。
東京歯並び矯正歯科では、インビザライン矯正前にアライナーの装着方法だけでなく、装着時間や管理方法についてもご説明させていただいております。
歯列矯正前にご不安などありましたら、診察にて女性歯科医師にご相談ください。丁寧に回答させていただきます。