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インビザライン矯正の平均的な期間と短縮する方法と長引くケース

インビザライン矯正の平均的な期間と短縮する方法と長引くケース

インビザライン矯正は、着脱できる透明なマウスピースを新しいものに交換しながら歯並びを改善していく治療です。目立たず治療にかかる負担が少ないというメリットがある反面、矯正治療の宿命ともいえる治療期間の長さはデメリットのひとつでもあります。
「歯並びは治したいけれど、何年もかかるから二の足を踏んでしまう」「結婚式までにはきれいにしたいけど間に合うかしら」といった治療期間への不安の声はしばしば耳にします。

この記事では、インビザライン矯正の期間に関する疑問や短縮する方法について解説します。
この記事を読むことで、インビザライン矯正の治療期間が長引く理由や短縮するためのポイントを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問を解決!

  • 矯正治療の一般的な治療期間は?
  • インビザライン治療におけるシステムごとの平均的な治療期間はどれくらい?
  • インビザライン矯正が長期化する理由は?
  • インビザライン矯正治療が長引くケースにはどのようなものがあるの?
  • インビザラインの治療期間を短縮する方法とは?

一般的な矯正治療の治療期間

矯正治療の治療期間は大きく分けて歯を動かす動的治療期間と、治療後の歯列を維持する保定期間の2種類があります。
歯を全体的に動かす場合の動的治療期間は、1年から場合によっては数年かかります。また、部分的に動かす場合の動的治療期間は、1年未満の場合がほとんどです。
保定期間は1年から2年間は必ず必要な期間となります。保定期間後も歯は動き続けるため、できれば保定期間終了後も保定装置は装着した方が後戻りしにくいです。
矯正治療にこれほどの期間がかかるのは、もし大きな力を歯にかけてしまうと、歯の移動量は多くなるかもしれませんが、同時に歯の周囲の組織に負担がかかり、組織を挫滅(ざめつ)してしまう可能性があるからです。

インビザラインの平均的な期間

インビザラインの治療期間は、適用となるインビザラインシステムの種類によって異なります。

インビザライン・i7(アイセブン)・Lite(ライト)の治療期間

インビザライン・i7(アイセブン)は、マウスピースを7個までしか作製することができず、またインビザライン・Lite(ライト)は、作製できるマウスピースが14個までと制限されています。これらのインビザラインシステムは軽症例に向いており、治療期間は半年程度から、かかっても1年です。

インビザライン・Full(フル)/ コンプリヘンシブの治療期間

インビザライン・Full(フル)/ コンプリヘンシブは歯の移動に制限がなく、前歯から臼歯まで全ての歯を動かすことができます。インビザライン治療で、一番広く使用されているシステムです。
通常は50個以内のマウスピースで治療が終了することが多いですが、場合によっては、50個以上のマウスピースの数になってしまうことがあります。症例にもよりますが、2年から3年程度治療期間がかかることがほとんどです。

インビザライン・ファースト (ティーン)の治療期間

インビザライン・ファースト (ティーン)は、対象となる歯についてはコンプリヘンシブと同様ですが、永久歯が完全に萌出していない混合歯列期の子供に適用になります。治療期間については半年から1年半程度です。

インビザラインGo(ゴー)の治療期間

インビザラインGo(ゴー)は動かせる歯が前歯と小臼歯のみのシステムです。咬み合わせを大きくは変えられませんが、短期間で治療することが可能です。具体的な治療期間は3ヶ月から長くても半年程度です。

インビザライン矯正が長期間になる理由

インビザライン矯正は選択する治療プランやマウスピースの交換枚数などの治療計画によって、ある程度の矯正期間の目安は確認できますが、次の要因から治療期間が長期化するケースもあります。

リファインメント

リファインメントとは矯正治療中に、当初の治療計画と異なる動きをした場合や、思うように歯が動かない場合など、治療計画の修正が必要になることです。
インビザラインでの矯正治療の場合では、追加のマウスピースが必要になる場合があり、その分治療期間は長くなります。

決められた時間にマウスピースをしっかりと装着していない

インビザラインのマウスピースの装着時間は、一般的に1日20時間以上とされています。装着するのを忘れたりして、決めたれた時間を装着しないと、適合が悪くなり、歯の動きも悪くなり、結果として治療期間が長くなります。

マウスピースの紛失

マウスピースを紛失してしまうと、マウスピースを再製作しなければなりません。その場合、歯が後戻りをして、治療計画の見直しにつながることにもなります。それが治療期間の長期化につながります。

虫歯や歯周病に罹患してしまう

インビザラインでの治療中に虫歯や歯周病に罹患すると、歯の形が変わってしまい、マウスピースが合わなくなることがあります。それによってマウスピースを再製作する必要が出てくる場合があり、治療期間の長期化につながります。

インビザライン矯正が長引くケース

インビザライン矯正では、症例によっても治療期間が長引くケースもあります。

抜歯する症例の場合

従来のマウスピース矯正は抜歯を必要とする症例は適応外でしたが、インビザラインでは適応となる場合があります。
ただし、抜歯を必要とする症例の場合、抜歯することによってできた大きなスペースに歯を動かす必要があるため、移動量が多くなります。よって治療期間が長くなります。

重度の叢生の場合

叢生とは顎が小さく、歯が正常に生えるスペースが少なくなり、乱杭状態になっていることです。
歯の重なりが軽度の場合はそれほど時間がかかりませんが、重なりが大きく、また重なっている歯の本数が多いと移動量が多くなるため、治療期間が長くなります。

歯槽骨が硬い場合

歯は歯槽骨という骨によって支えられています。
歯槽骨の骨密度や硬さには個人差があり、一般的に骨が硬いと歯の動きが悪くなります。よって一つのマウスピースを装着する期間が長くなり、結果として治療期間が長くなります。

ワイヤー矯正や顎間ゴムを併用する場合

インビザラインシステムでは、症例によってワイヤー矯正や顎間ゴム(エラスティックゴム)を併用することが可能です。しかし併用する分、治療期間が長くなります。

インビザラインの治療期間を短縮する方法

インビザライン矯正に限らず、矯正治療は長期間にわたります。少しでも早く矯正を終わらせるには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。

決められた日、周期で必ず歯科医院で調整してもらう

インビザラインに限らずマウスピースを使用した矯正では、装置自体の調整に歯科医師が介入する部分は限られますが、歯が目的の位置に動いているか、治療計画通りにきているかを確認してもらう必要があります。
よって痛みや違和感がなくても、定期的にかかりつけの歯科医院を受診するようにしましょう。仮に治療計画通りに歯が動いてきておらず、追加のアタッチメントやマウスピースが必要になったとしても、早期であれば追加の治療日数も短くなります。

インビザラインシステムの種類を変更する

抜歯症例や歯の移動量が多い症例では、基本的にはインビザライン・Full(フル) / コンプリヘンシブが適応になりますが、軽度の叢生症例や前歯から小臼歯のみの移動を伴う症例については、インビザライン・Lite(ライト)やインビザラインGo(ゴー)が適応になる場合があります。
また、動かす歯の種類や量、最終的な歯列形態を変更することによって、使用するマウスピースの枚数を減らすこともできます。

【まとめ】インビザラインの平均的な期間と短縮する方法と長引くケース

インビザライン矯正の期間に関する疑問について解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

ここがポイント!

  • 一般的な矯正治療には、全体的に歯を動かす動的治療に1年から数年、部分的なら1年未満、保定期間が1年から2年程度かかり、保定期間終了後も保定装置を装着しておくことで後戻りを防ぐことができる
  • システムごとの治療期間の目安は以下の通り
    ・インビザライン・i7(マウスピース7個まで)とインビザライン・Lite(マウスピース14個まで)は、軽症例向けで半年から1年程度
    ・インビザライン・Full / コンプリヘンシブ(歯の移動制限はなくマウスピース50個以上も可)は、2年から3年程度
    ・インビザライン・ファーストは、混合歯列期を対象としており半年から1年半程度
    ・インビザライン・Goは、前歯と小臼歯に限定され、3か月から長くても半年程度
  • インビザライン矯正が長期化する理由として次のことが挙げられる
    ・当初の治療計画通りにいかず、修正が必要になるリファインメントの場合
    ・マウスピースの装着時間が守られていない場合
    ・マウスピースを紛失し再製作や計画の見直しが必要になる場合
    ・虫歯や歯周病による治療でマウスピースの再製作になる場合
  • インビザライン矯正が長引くケースには次のような症例が挙げられる
    ・抜歯が必要なケース:歯の移動量が多くなるため
    ・重度叢生のケース:乱杭状態が強いほど移動量が多くなるため
    ・歯槽骨が硬いケース:骨が硬いと動きが悪くなるため
    ・ワイヤー矯正や顎間ゴムを併用するケース:治療が複雑化するため
  • インビザライン矯正の治療期間を短縮する方法には次のものが挙げられる
    ・必ず予定の日や周期に受診し調整してもらう
    ・症例によってはシステムの変更を検討する

矯正治療では、無理な力をかけることで周囲の組織を損傷してしまうことがあるため、確実に治療成果をあげるためにはゆっくり歯を移動することが大切です。また、さまざまな治療の選択肢がありますが、似たような治療であっても治療期間には個人差があります。
少しでもロスを省き治療期間を短縮するためには、インビザライン矯正の基本的なルールをしっかり守ることが、最短のルートであることを忘れないようにしておきたいものです。

治療期間に対する不安や悩みなどがある時は、東京歯並び矯正歯科に遠慮なくご相談ください。診察・相談にて、女性歯科医師が丁寧にお答えいたします。

運営医院情報

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医院名 東京歯並び矯正歯科
院長 白石 文
所在地 〒107-0062 東京都港区南青山2丁目27−22 青山安田ビル
TEL 03-3475-8536
アクセス

・東京メトロ銀座線「外苑前駅」1a出口より徒歩2分

・東京メトロ銀座線、半蔵門線、千代田線「表参道駅」A4出口より徒歩7分

・東京メトロ銀座線、半蔵門線、都営大江戸線「青山一丁目駅」3番出口より徒歩8分

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診療科目 歯科・矯正歯科
主な診療内容 マウスピース矯正セラミック治療ガミースマイル治療ホワイトニングなど
治療費について 当院の治療は全て保険適用外の自由診療です。
休診日 不定休
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