セラミック矯正ができない人は?やらない方がいい人の特徴も解説
セラミック矯正は一般的な矯正治療とは違い、歯を削ってセラミックの被せ物をすることにより、歯軸や歯の傾き、重なりなどを修正して歯並びを整える治療法です。
短期間で治療を完了できるので、急いで歯並びをきれいにしたい人や色や形などをトータルで改善したいと希望する人には適していますが、すべての人が適応というわけではありません。
「手っ取り早く歯並びをきれいにしたい」「歯並びだけでなくずっと白くてきれいな歯でいたい」と考えている人は、セラミック矯正でその希望を叶えることができるでしょう。ただし、セラミック治療を選択する前にきちんと理解しておくべきことがあります。
この記事では、セラミック矯正の特徴や注意点について解説します。
この記事を読むことで、セラミック矯正の利点と欠点やできない人や、やらない方がいい人の特徴などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな疑問を解決!
- セラミック矯正とはどんな治療法?
- セラミック矯正の利点にはどんなものがあるの?
- 反対にセラミック矯正の欠点はなに?
- セラミック矯正をできない人とやらない方がいい人ってどんな人?
- できない人とやらない方がいい人はどうすればいいの?
- セラミック矯正を始める時の注意点を教えて
目次
セラミック矯正とは
セラミック矯正は従来のワイヤーやブラケット、マウスピースといった装置を使用した歯列矯正ではなく、セラミックの被せ物によって歯の形を変え、歯並びを良くするというシステムです。
矯正治療は歯に力をかけるので、痛い、違和感がでるといった症状があらわれることもありますが、セラミック矯正の場合は歯に力をかけることはないので、そのような症状はありません。
矯正治療では歯列不正の度合いにもよりますが、一般的には年単位で治療期間がかかってきます。セラミック矯正の場合は、症例によりますが最短4週間で終えることも可能です。
セラミック矯正の利点
セラミック矯正の利点は先にも述べたように、まずは治療期間が短いことです。
最近ではデジタル印象(デジタルカメラでお口の中をスキャンして型取りをする方法)がどんどん広がっているため、被せ物を作製する機械が治療を受ける医院が完備していれば、わずか数時間で被せ物を作製することも可能です。また、セラミック矯正は被せ物をすることで歯の色も変えることができるので、歯の色が気になる方にもお勧めです。
セラミック矯正の欠点
セラミック矯正の場合、被せ物をするために歯を削らなければなりません。すでに被せてある歯がセラミック矯正の対象となる場合はまだ良いですが、虫歯でも何でもない歯を削るのは抵抗がある方もいます。
また歯の傾きを変えたい場合は、便宜的に神経を取る可能性もあります。歯の神経は極力生かした方がよいというのが歯科界の通例で、神経を取ってしまうと歯の傷み方が早くなってしまいます。そのリスクも十分理解した上で治療を受けるようにしましょう。
セラミック矯正ができない人とやらない方がいい人
そもそもセラミック矯正が適応でないケースもありますが、向かない人もいます。どういった症例が適応外で、どのような方がセラミック矯正をやらない方がいいのでしょうか。
歯を削るのに抵抗がある方
セラミック矯正は被せ物によって歯並びを整えるので、歯を削るのに抵抗がある方は控えたほうが賢明です。被せ物を被せるために、歯の半分くらいは削ることになります。
重度の歯列不正の方
セラミック矯正は、全ての歯列不正に適応しているわけではありません。重度の叢生や骨格的な歯列不正には対応していないので注意が必要です。
セラミック矯正の実績がある審美歯科で、しっかりセラミック矯正の適応か否か診断を受けるようにしましょう。
セラミックのメンテナンスに自信がない方
セラミックは基本的に表面がつるつるしているため、汚れは付着しにくいですが、メンテナンスが必要でないわけではありません。セラミックも材料であることには変わりないので、定期的な歯科医院でのクリーニング、メンテナンスが必要になります。
セラミックに限らず保険の差し歯や詰め物でもいえることですが、定期的なメンテナンスに行く自信がない方は、控えたほうが良いです。
セラミック矯正ができない人とやらない方がいい人の対処法
セラミック矯正ができない人、やらない方がいい人は他の矯正治療での対応がおすすめです。具体的には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正があります。
セラミック矯正での治療を考える方は、矯正治療期間の長さや治療期間中に装置が見えることによる見た目の問題を気にする方が多いです。そのような要望に対応するために、見た目を気にするのであれば裏側にワイヤーを固定する舌側矯正やマウスピース矯正を、治療期間の長さが気になる方は歯周外科を応用したPAOO(スピード矯正)やマウスピース矯正におけるオルソパルス(光加速装置)などを考慮すると良いでしょう。
セラミック矯正を始める場合の注意点
第一にセラミック矯正は健康保険の適応はなく、基本的には自由診療となります。医院によって治療費が異なるので、必ず事前に総額いくらかかるのか確認するようにしましょう。
治療期間も医院ごとに異なるので、確認するようにしましょう。
第二に、セラミックを被せた後どのような歯列になるのか確認してから治療を開始するようにしましょう。事前に確認しないと自分の理想の歯列とは異なる歯列になってしまう可能性があります。デジタルでもアナログでも構わないので、治療を受ける前に確認してください。
最後にセラミックの被せ物は、一生物ではありません。治療終了後も、しっかりとメンテナンスしてもらえる歯科医院で治療を受けるのが良いです。
【まとめ】セラミック矯正ができない人は?やらない方がいい人の特徴も解説
セラミック矯正ができない人や、やらない方がいい人の特徴などを解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。
ここがポイント!
- セラミック矯正は装置を使用した従来の歯列矯正ではなく、セラミックの被せ物で歯並びをよくする治療であり、痛みや違和感もほとんどなく最短4週間程度で終えることもできる
- セラミック矯正の利点は、治療期間が短く設備のある歯科医院なら数時間で作製可能であることと、被せ物により歯の色も変えることができること
- セラミック矯正の欠点は、虫歯のない歯であっても削らなければいけないことと、場合によっては神経を取る可能性があり、歯の傷み方が速くなるリスクを伴う
- セラミック矯正ができない人とやらない方がいい人は以下の通り
・歯を削るのに抵抗がある人
・重度の叢生や骨格的な歯列不正の人(実績のある審美歯科で適応の可否を診断してもらうことを推奨)
・定期的なメンテナンスに行く自信がない人(セラミックであってもメンテナンスは必須) - セラミック矯正ができない人とやらない方がいい人は従来の矯正治療をすすめるが、期間の長さや治療中の見た目などの要望に対応した方法もあるので考慮するとよい
- セラミック矯正を始める場合の注意点は以下の通り
①健康保険が適応されない自由診療なので医院によって治療費が異なる
②治療後に理想と異なる歯列にならないよう事前に確認しておく
③治療終了後のメンテナンスをしっかりと受ける
セラミックは材料の品質が日々向上しており、高強度で審美性の高いものも増えています。
セラミック矯正では、審美的に満足度の高い治療を受けることが期待できますが、あくまでも歯並びを修正する方法のひとつの選択肢であり、利点や欠点、できない人や注意点などをしっかり理解してから選択することがとても重要です。
もし適応しない場合は、従来の矯正治療という選択を検討する必要があります。
自分にはどの治療法が最適なのか、検査結果を基に実績のある専門医にきちんと診断してもらい決定することをおすすめします。
東京歯並び矯正歯科では、セラミック矯正だけでなく従来からの歯列矯正やマウスピース矯正にも豊富な実績があります。
歯並びのことでお悩みの方は、まずは初診相談にて歯科医師にご相談にいらしてください。女性歯科医師が丁寧に対応いたします。