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顎を拡げる子供の床矯正のメリットとデメリットは?大人への適用はできる?

顎を拡げる子供の床矯正のメリットとデメリットは?大人への適用はできる?

歯列矯正の治療法のひとつに床矯正がありますが、お子さんの矯正治療を検討されている方はよく耳にするのではないでしょうか?
お子さんの歯並びを気にするご両親にとっては、床矯正について治療法や特徴など気になりますよね。
床矯正は入れ歯のような装置を使用して歯を矯正していく治療で、ワイヤー矯正と比べると取り外しが可能なメリットがある一方、適用範囲が異なります。
小児矯正のイメージが強い床矯正ですが、取り外しが可能なので矯正中の負担を考えると、大人にも適用できるかも知りたいところですよね。

この記事では、床矯正について解説いたします。
この記事を読むことで、床矯正の適用症例や治療法、メリットとデメリットなどの特徴について理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問を解決!

  • どんな症例に床矯正は適しているの?
  • 床矯正は大人にも適用できるの?
  • 床矯正のメリットとデメリットは?

床矯正とは?

床矯正は歯列を広げていく矯正です。
一つの装置で拡げられる量には限界があり、限界まで装置が広がり、さらに歯列を広げる必要がある場合は新しい装置を作っていきます。
床矯正の装置を作製するためには、粘土のような型取り材(アルジネート印象材)で型取りをする必要があります。
床矯正の装置には次の種類があります。

側方拡大装置(平行タイプ)

一番よく使用される床装置です。装置に付与されたネジを拡大すると側方拡大するようにできています。一つの装置で7㎜程度広げることが可能です。

側方拡大装置(ファンタイプ)

平行タイプと同じ側方に拡大させる装置ですが、中切歯から犬歯までの拡大を対象としたものです。逆に言えば臼歯部は拡大されません。

前方拡大装置

側方拡大装置とネジが90度反転して付与された装置で、前歯部を前方に押し出す為に使用します。反対咬合の患者さんが適応になります。

閉鎖型装置

仕上げ用に用いられる装置で、頬側に付与されたワイヤーと舌側に付与されたワイヤーの間に前歯部を挟み込むことによって歯軸を整えたり、歯を保定する為に使用します。

後方移動装置

臼歯部を後方移動する為に使用する装置です。ネジは後方移動する方向に対して平行に付与されています。

床矯正の適用範囲

床矯正は基本的には、6歳から11歳くらいまでの混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざっている歯列)が対象になります。顎骨の成長を利用しながら歯列を広げていくため、骨の成長が止まる、すなわち身長が伸びなくなると広げることが難しくなります。
このことから男の子は15歳くらいまで、女の子は13歳くらいが歯列を広げられる限界となります。4歳や5歳の乳歯列から治療することも可能ではありますが、治療への協力が得られないことが多いです。
大人の床矯正については理論的には歯列を広げることはできますが、顎骨の成長を利用できないため、矯正力による歯の移動が基本的には傾斜移動(歯軸が傾くだけ)になります。大人の場合は歯列を広げることができても、床矯正装置1個分程度です。

床矯正のメリット

床矯正には、他の矯正法と比べ次のようなメリットがあります。

取り外しが可能である

床矯正は取り外し可能であるため、プラークコントロールがしやすいです。よって、虫歯や歯周病のリスクが従来のワイヤー矯正よりも低いといえます。
また、冠婚葬祭や行事の際にも外すことができるため、QOLを維持した状態で矯正治療を行うことができます。

安価である

ワイヤー矯正と比べると、床矯正は比較的安価で矯正治療を受けることができます。また、場合によっては咬合治療として医療費控除の対象となることもあるため、矯正治療の中では選択しやすい矯正法でもあります。

非抜歯で矯正できる

叢生をはじめとする不正歯列を矯正で治療しようとする際、ワイヤー矯正の場合は便宜抜歯をしてスペースを作り、歯を並べることが多いですが、床矯正の場合は歯列弓を拡大することによってスペースを作るため、基本的には抜歯の必要性がありません。

床矯正のデメリット

床矯正には、他の矯正法と比べ次のようなデメリットがあります。

自分の意思がないと上手くいかない

矯正装置が取り外し可能な装置のため、自分の意思でしっかりと装置を入れていないと矯正治療がうまくいきません。よって患者さんの協力が得られない場合は固定式の矯正装置を選択することが無難です。

歯軸を変えることができない

床矯正では歯列を拡大することはできますが、歯軸を変えることができません。多少の歯軸変化であればチューブトレーニングなどのバイオロジカルなトレーニングで治療することは可能ですが、大きく変えたい場合はワイヤー矯正やマウスピース矯正で仕上げる必要があります。

装置が壊れやすい

床矯正で使用する装置は、床というレジン(プラスチック)でできた部分と、金属製の細いワイヤーから構成されます。
レジンは破損しやすく、またワイヤーは細いので断裂しやすいです。ある程度の破損であれば修理することも可能ですが、大きく破損した場合は再作製となってしまいます。

床矯正治療中の注意点

床矯正治療中には、いくつかの注意点があります。

食事中は装置を外す

食事中は必ず装置を外します。装置を入れたまま食事をすると、装置の破損につながります。
水やお茶程度の飲水は可能です。また、小児の場合は体育の時間や音楽の時間は外した方が無難です。

小児に適応する場合は保護者の協力が不可欠

小児に床矯正を適応する場合は、取り外し可能な装置であることと、ネジを巻かないと矯正が進まないため、保護者の協力が必要不可欠です。保護者の協力が得られない場合は床矯正治療がうまくいかない場合が多いです。

メカニカル矯正に加え、バイオロジカル矯正も必要不可欠

矯正治療において、ワイヤーなどの装置を使用して矯正することをメカニカルな矯正と言います。それに対して装置を使用しないで悪習癖の改善やチューブトレーニングなどを用いて自分の力で矯正することをバイオロジカルな矯正と言います。
床矯正ではこのバイオロジカルの矯正との併用がとても大切で、床矯正では広がった歯列を維持するためなどに用います。

【まとめ】顎を拡げる子供の床矯正のメリットとデメリットは?大人への適用はできる?

床矯正について適用症例や特徴について紹介しました。
この記事では、下記のようなことがわかったのではないでしょうか?

ここがポイント!

  • 床矯正は歯列を拡げていく矯正で、一つの装置で拡げられる量には限界がある
  • 床矯正装置は主に5種類あり、動かす部位や目的により最適な装置で治療を行う
  • 床矯正は顎骨の成長を利用しながら歯列を拡げていくため、基本的に6歳から11歳位までの混合歯列期が対象になる
  • 大人の床矯正は顎の成長を利用できないため、矯正力による歯の移動が傾斜移動になり適用が限られる
  • 床矯正は非抜歯で矯正できるが、適用範囲に限りがある
  • 床矯正は取り外し可能でプラークコントロールがしやすく、虫歯や歯周病のリスクがワイヤー矯正よりも低い
  • 床矯正は取り外し可能な装置のため、保護者の協力や自分の意志を強く持ち治療に取り組む必要がある

床矯正は取り外しが可能な点や、基本的に非抜歯で歯並びを整えることが出来るので、歯の保存という観点では非常に有用といえるでしょう。ワイヤー矯正と比べて、比較的安価で矯正治療ができることも強みです。しかし、床矯正には適用範囲に限りがあるため、床矯正後の歯列に歯の捻転や開咬、過蓋咬合が認められる場合は、追加でワイヤー矯正やマウスピース矯正が必要になる場合があります。
お悩みの症状に対して、どのような治療が適しているのかは、専門的な知識と経験がある矯正専門医に相談することをお勧めいたします。

東京歯並び矯正歯科では、小児から大人までの歯列不正に最適なご提案ができる経験豊富な医師が在籍しており、丁寧に対応させていただきますのでお気軽にご相談下さい。

運営医院情報

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医院名 東京歯並び矯正歯科
院長 白石 文
所在地 〒107-0062 東京都港区南青山2丁目27−22 青山安田ビル
TEL 03-3475-8536
アクセス

・東京メトロ銀座線「外苑前駅」1a出口より徒歩2分

・東京メトロ銀座線、半蔵門線、千代田線「表参道駅」A4出口より徒歩7分

・東京メトロ銀座線、半蔵門線、都営大江戸線「青山一丁目駅」3番出口より徒歩8分

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診療科目 歯科・矯正歯科
主な診療内容 マウスピース矯正セラミック治療ガミースマイル治療ホワイトニングなど
治療費について 当院の治療は全て保険適用外の自由診療です。
休診日 不定休
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