オールセラミッククラウン

セラミッククラウン治療では、支台歯形成を行った後に仮歯をセットします。
仮歯は見た目の回復の他、咬み合わせの確認、治療期間中の隣在歯の傾斜や対合歯（咬み合う歯）の挺出を防止する目的があります。仮歯の状態で咬みにくい、発音しにくいといったことがあれば、担当医に共有していただきます。

セラミッククラウンのひとつジルコニアオールセラミッククラウンは、ジルコニアとポーセレンの2層構造になっています。このため、少なくとも歯を1.5〜2㎜ほど削ります。
e-max（イーマックス）というガラス系セラミックを使ったセラミッククラウンでは、2層構造にする必要がないので、歯を削る量は1.0〜1.5㎜ほどになります。

歯ぎしりがある場合、セラミッククラウンが割れやすい可能性があります。診察・相談や事前の診査で充分に確認し、ジルコニアセラミックなどの適した材質で設計することができます。
また、就寝時はマウスピースを装着することでも対策ができますので、診察時にご相談ください。

セラミッククラウンが原因で「痛い」といった感覚があることは稀です。
セラミッククラウンは、保険診療で使う金属製のクラウンと比べると熱を伝えにくいです。このため、セラミッククラウンを入れるために必要なだけ歯を削ったとしても、セラミッククラウンを装着したのちに痛みやしみるようなことは生じにくいです。

セラミックの差し歯が欠けた場合、そのままにしないでなるべく早めに受診をお願いしております。
欠けた範囲や欠け方によっては、修理できる場合がありますし、目に見えないヒビが入っている場合、さらに大きく欠けてしまう可能性があるからです。

セラミックの差し歯自体の寿命は、一般的に10〜20年とされています。しかし、セラミックの差し歯の接着剤は、唾液で少しずつ溶け出していきます。虫歯や歯周病が再発すると、歯そのものが抜けてしまったりすることもあります。
セラミックの差し歯の寿命は、患者様ご自身のケア次第で大きく変わってきます。

自由診療でも、一般的に使用されている歯科材料は、医療費控除の対象として認められています。そして、セラミックの差し歯に使われるセラミック材料は、一般的に使用されている材料ですので、医療費控除の対象となります。

当院では、5種類のセラミッククラウン治療を提供しています。
詳細は下記の通りです。

• オールセラミッククラウン：セラミックのみでできたクラウン
• ジルコニアセラミック：ジルコニアによる強度に優れたセラミッククラウン
• プレミアムナチュラルセラミック：技工士が立ち合う審美性に優れたセラミッククラウン
• フルオーダーメイドセラミック：必要工程全てに技工士が立ち会う審美性に優れたセラミッククラウン
• メタルボンド：金属の土台の表面にセラミックを焼き付けたクラウン

患者様のお口の状態を診査し、ご希望にあったセラミッククラウンをご提案いたします。

審美歯科治療は保険診療外のため、歯科医院が価格設定をすることができます。
価格には、歯科医院で使用している機材や材料の違いも影響しています。また、1本あたり〇万円という格安の設定であっても、再診料や検査料、仮歯代などを含めると、総額では大差がないこともあります。
後悔しないためにも、見た目の価格の安さではなく、実績のある歯科医師による満足度の高い治療を受けることをお勧めします。