ホワイトコート (歯のマニキュア)

ホワイトコートのメリット

歯を白くする治療法はいくつかありますが、それらと比較したホワイトコートのメリットをご紹介します。

歯を削らない

ホワイトコートは、歯をコンポジットレジンでコーティングして歯を白くします。
歯を削らないので、歯には侵襲がまず加わりません。もちろん、処置にともなって痛みを感じることもありません。

即効性があるため即日効果を実感

ホワイトコートは、歯の表面を専用のレジンでコーティングして歯を白くします。
ホワイトニングのように薬剤を使って徐々に漂白して白くする治療法ではないので、即日で歯の色調を整えることができます。

好きな色を選べる

ホワイトコートの色調は、透明感の高い色調のクリア、自然な色調のナチュラル、白色のホワイトの3種類に大別されています。
クリアとナチュラルは3色、ホワイトは2色、そして金属で治した歯の色を遮断するオペーク1色の全部で9色がラインナップされています。
ご自身のご希望に合うお好きな色調を選んでいただけます。

色を変えられる

ホワイトコートは、歯を削ってレジンを貼り付けているわけではないので、ホワイトコートを受けた後、色調に違和感を感じることがあれば、つけたホワイトコートを剥がして、違う色調に取り替えることもできます。

金属補綴物も白くできる

ホワイトニングは歯を漂白して白くするため、天然歯にしか適応できません。
一方、ホワイトコートはオペークという専用材料を使うことで、金属を使って治療した歯もご希望の白さに色調を合わせることができます。

変色歯も白くできる

齲蝕ではないのにもかかわらず、神経がない歯、テトラサイクリン歯、斑状歯など変色をきたした歯があります。
ホワイトコートなら、こうした変色歯も削ることなく、歯の色調を白く整えることができます。

ホワイトコートのデメリット

メリットの多いホワイトコートですが、デメリットがないわけではありません。ホワイトコートのデメリットとしては、剥がれやすい点や厚みが生じやすい点などが挙げられます。

剥がれる

ホワイトコートは、あくまでも歯のコーティング材です。
齲蝕治療の詰め物や被せ物のように接着するわけではないので、1〜3か月ほどで自然に剥がれてきます。

厚みが出やすい

ホワイトコートは、歯を削って薄くしてから詰めるのではありません。歯の上に盛り上げるようにコーティングします。そのため、治療後の歯の形に厚みが出ることがあります。

虫歯には使えない

ホワイトコートで歯の色調を整えようと思っている歯に、齲蝕が発生している場合は、齲蝕治療が優先となります。
歯周病で歯肉が炎症を起こしている場合も同様に、やはり歯周病治療をまず行わなくてはなりません。

咬合面には使えない

ホワイトコートは、歯を削らずにコーティングしますので、上下の歯が噛み合う咬合面に塗布すると、その部分の咬合関係が変化してしまいます。 そのため、咬合面にはホワイトコートは適応できません。

ホワイトコートの流れ

ホワイトコートによる治療では、まずホワイトコートの適否を判断しなければなりません。そのため、治療前の診察・相談と、その後の歯科医師による口腔内検査、診断がとても重要です。ホワイトコートの治療法は、天然歯と金属補綴を受けた歯では若干異なります。